鉄筋(鉄筋コンクリート用棒鋼)は鉄でできているため、本来は空気や水に触れると錆びやすい素材です。しかし実際の構造物では、鉄筋は比較的錆びにくい状態に保たれています。なぜ保てるのか!?

① コンクリートが「アルカリ性」で鉄筋を守る
コンクリートは強いアルカリ性(pH 12〜13程度)を持っています。
このアルカリ環境に鉄が置かれると、鉄の表面に緻密な不動態皮膜(ふどうたいひまく)が形成され、錆を防ぎます。
※不動態皮膜とは:鉄の表面に自然にできる薄い保護膜→ 酸素や水が直接鉄に触れないようにする
つまり、コンクリートは鉄筋を包み込み、化学的に鉄を守るバリアの役割を果たしているのです。
② コンクリートが物理的にも鉄筋を覆っている
建築基準では、鉄筋の周りのコンクリートの厚み(かぶり)が規定されています。
鉄筋はコンクリート内部に埋め込まれているため、外部環境(雨、水分、酸素)から隔離されます。
- 酸素との接触の防止
- 水分との接触の防止
- 塩分との接触の防止
- コンクリートの劣化防止
中性化が鉄筋に届くのを遅れさせる
まとめ
鉄筋が錆びにくいのは、コンクリートの強いアルカリ性が不動態皮膜を作り、鉄筋を化学的・物理的に守っているため。
ただし環境によっては錆びる可能性もあるため、施工品質と維持管理が非常に重要です。
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