建築ラボ

2023.04.07

写真は室蘭のドラッグストア建築現場

建物の基礎をつくる「コンクリート打設」

コンクリート打設は、固まる前の「生コンクリート」を、型枠というコンクリートを成形するために板材でつくられた型枠の中に流し込み、建物の基礎をつくる工事。

コンクリートが固まると外してしまうこの型枠がないと基礎の工事ができない
写真は戸建ての建築現場

コンクリートは28日間かけて育つ

4週間かけて強度をあげていくコンクリート。夏なら5時間くらいから固まっていくが、コンクリートとして力を発揮するには4週間は必要。とはいえ、コンクリートがしっかり固まるのを待つには時間がかかりすぎるため、強度が5N/mm2くらいになる3日くらいをメドに型枠を外すしていく。100%の強度ではないので、重機を現場に入れるため、重機がコンクリートに乗らないよう細心の注意を払う。

コンクリートの上に乗らないように鉄板を乗せてカバーする
写真は室蘭のドラッグストア建築現場

ジャンカを発生させないのがプロ

ジャンカとは、コンクリートを流したときに骨材(砂利)が集まって空隙になってしまうこと。打設時に攪拌するのが足りないと起こるため、出やすい場所などを重点的に攪拌していく。このジャンカを防ぐには経験と勘が物を言うが、どんなに熟練でもゼロにするのは不可能というほど難しいものだ。

外した型枠 写真は室蘭のドラッグストア建築現場