建築ラボ

2020.01.08

ガンガンと音がして、空を見上げると、高層ビルの建築現場の細い板の上をスイスイと歩く鳥のような神々しい人々がいるじゃありませんか。そう、彼らは鳶。名前からして、飛びそうだけど、「鳶」の由来は江戸時代に使われていた長い棒のような「鳶口」からきているよう。火消しなどをしていた職人で、スター的人気があったそう。
 

俺らがいなけれりゃ、工事は進まないよ。俺ら鳶は、工事現場に乗り込んだら安全確保のために現場を囲んだり、足場を組んだり、建物の骨となる鉄骨を組んだりするんだ。状況によっては、足の踏み場を30cmサイズで組まなきゃいけないこともある。高所での作業で風が強い日なんかは恐怖心もあるよ。でもビビってなんかいられない。高所で作業している鳶を見てほしいな。細い足場でもスイスイ歩いて作業する姿は、カッコいいだろ。
 

俺にとって真四角の建物の足場は楽勝。でっぱりがあったり、複雑な形の建物に足場を組む方が面白いね。難易度が高ければ高いほどやる気ボルテージが上がるね。着工から竣工までほぼ現場に足を運んで、危険作業と言われるものもなんなくこなす。高い所での作業はお手の物だけど、下に物を落とすと大事故につながるから、細心の注意を払って作業してるんだ。
 

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鉄筋工も型枠工も足場があってはじめて工事ができるけど、俺らの仕事は形に残らないから、まさに縁の下の力持ち的存在だと思っているよ。

協力会社名株式会社京千