私たち塗装工の仕事は壁や屋根、扉に塗装を施すこと。見栄えを良くするだけでなく、防水に断熱作用を付与する事で建物の寿命を延ばすのも役割の一つ。これだけ大きなものに色を塗るのですからやりがいも大きいです。
塗装工一番の敵は天候です。暑いとすぐに塗装が乾いてしまうし、寒かったら塗料の保管できません。風が強いと物が飛んできて塗りたての場所にくっついてしまい、塗り直さなくてはなりません。色々と苦労させられます。
この仕事をしていると、よく塗る技術を聞かれますが実は色を塗るよりその前の下地作りが重要です。下地づくりというのは、塗る対象の表面を紙やすりでサラサラのツルツルにすること。物の表面は綺麗に見えても細かい凸凹があります。このまま塗るとムラが出てしまい、防水や断熱の効果を十分に発揮できません。
「神は細部に宿る」という建築分野の有名な格言があります。詳細なところにこだわってこそ一流という意味です。塗装工は下地づくりや細かな部分の塗装など、目に見えづらい部分まで妥協せずにこだわれる人でないと務まりません。 そういった細かい部分で全体の出来栄えが左右されますから。
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