建築ラボ

大工

2020.01.08

大工さんの仕事は主に木造の建物の新築や改修、増築などを行うこと。厳密にいうとそのなかにもいろいろ種類があって、神社仏閣の建築や補修に携わる人を宮大工、在来工法の木造家屋をつくる人を町大工、鉄筋コンクリートの型枠をつくって組み立てる型枠大工などに分かれるんだ。
 

2次元を3次元に変える「マジックハンド」!

図面を見ながら建物を支える土台の上に、木で骨組みをつくったり、外壁、屋根、床、内壁、天井の下地をつくったり。何もない空間に建物が建っていく様を見たことがあるか。これはマジックハンドを持つ俺様の仕業だ。人体模型を思い浮かべてくれ。まずあんな感じで、家の骨格を木でつくる。骨格ができたら、壁や床などの下地をつくる、まあ、人間でいえば肉の部分といえるかな。イメージはプラモデルっぽいが、サイズに合わせた材料があるわけじゃない。設計図を見ながら、木をそのサイズに合わせて切っていく。
 

一寸の狂いもなく木を切り、かんななどで整えたりして造作する。最近はコンピュータで切った木が運ばれてくることもあるから、仕事は昔よりラクになってる。一昔前はかなづちを使っていたけれど、今はマシンガンのような釘打機を使うのが主流だしね。敵に立ち向かうヒーロー気分で、釘を打っている輩もいるかもな。
 

階段をつくったり、リビングをつくったり設計図に合わせてどんどんどんどん造作していく。腕1本で、何もなかった空間に人が暮らす家をつくりだす。これが、俺たち大工の力だ。

協力会社名橋田工務店