その男は今日も佇んでいた。彼が眼力鋭く見つめるのは、まだ何もない土地。
そう、彼の仕事は、土地強固請負人。って、それは一体なんなんだ!? という疑問をお持ちの方のために解説しよう。
ちょっと想像してみよう。豆腐の上に重たい物を置いたら崩れてしまうだろ。土地も一緒、耐えうる強度がなければ建物を建てても崩れてしまう。でも、大丈夫。そんな土地を強固に改良する工事がある。それを請け負っている商社の営業マンが彼だ。建設会社などから依頼を受け、土地の調査を行なう。
一口に地盤改良といってもそのやり方は、土を重機で掘り、そこに改良材を入れ、土と混ぜることで強固にしたり、安定した地盤までセメントを入れ土を柱状に固めたりといくつかあるため、その土地に合わせたベストな選択をする必要がある。それを見極め、建設会社に提案するのが彼の仕事。建設会社の合意が得られれば、彼が地盤改良の工事を行う業者に依頼するというわけだ。
その男は今日も何もない土地に立って、じっと見つめ創造していた。そこに、近い未来、子どもたちの笑顔が弾ける建物が建つことを。
協力会社名ナトリ株式会社
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